寺社のご紹介

2023/02/10 00:37



菅生神社
児玉 隆司 宮司


徳川家康公ゆかりの歴史について教えてください。

菅生神社は、日本武尊の命により西暦110年に創建された岡崎最古の神社です。松平家の崇敬が厚く、また三代・信光公の子孫が代々神主を務めておられたということもあり、徳川家康公の祖先の頃からその後に至るまで深いゆかりのある神社と言えます。

家康公ご本人とのゆかりでいえば、永禄9(1566)年2月12日、家康公25歳のときにここ菅生神社にて厄除け開運祈願をされ、同年12月に「松平」から「徳川」へと姓を改められました。それから37年後の慶長8(1603)年。菅生神社にて厄除け開運祈願をされた同じ月、同じ日(2月12日)に江戸幕府を開かれ、泰平の世を築かれていったとされています。正保2(1645)年からはここ菅生神社にも徳川家康公が祀られております。



菅生神社の知る人ぞ知る逸話はありますか。

正面の鳥居にある「菅生神社」と書かれた神額は、岡崎藩最後の城主・本田忠直公の嫡男が書かれたものだという史実が残っております。それだけ、殿様との関係が深い神社だったと言えます。

また、狛犬の台座にある文字にも注目してみてください。一般的には「奉納」と書いてあることが多いのですが、ここにあるものには「澤如時雨(たくじうのごとし)」という論語の一説が書いてあります。これは君主が行う政治の恩恵を雨にたとえ、町民の方が狛犬を奉納する際に、殿様に対する感謝の意を刻んだのではないかと考えられております。





おすすめのお土産があれば教えてください。

やはり岡崎といえば「八丁味噌」ですね。あと、この地域でだけ食されている色のついたお米の乗った「伊賀まんじゅう」もおすすめです。私たちはよく「旭軒元直」さんでいただきます。また「五万石藤見屋」さんの「こがね饅頭」、「葵園」さんの「いちご大福」、そして矢作にある「近江屋本舗」さんの「夢大福」もやわらかくておいしいですよ。


■旭軒元直 本店
住所:岡崎市康生通東1-2
営業:9:00~17:30
定休:不定休

■五万石藤見屋
住所:岡崎市本町通1-4
営業:9:30~18:30
定休:原則年中無休

■葵園菓子舗 篭田店
住所:岡崎市籠田町8
営業:10:00~16:00
定休:木曜日、第3水曜日
HP:なし(岡崎おでかけナビ https://okazaki-kanko.jp/gourmet/577

■近江屋本舗
住所:岡崎市矢作町加護畑107
営業:9:00~19:00
定休:火曜日



おすすめのグルメはありますか。

中華料理の「萬珍軒本店」さんのコース料理はおすすめです。それから、日本料理の「川井」さん。店主は「吉兆」で修業を積まれた方。市長が国の要人を接待するお店としても使われたことがあるそうです。


■萬珍軒本店
住所:岡崎市康生通東2-53
営業:11:00~14:30(ラストオーダー14:00)
   17:00~21:30(ラストオーダー21:00)
   ※土日は夕方が16:30~21:30(ラストオーダー21:00)
定休:水曜日

■日本料理 川井
住所:岡崎市康生通東2-26
営業:11:30~14:00、16:30~20:30
定休:木曜日
HP:なし(食べログ https://tabelog.com/aichi/A2305/A230502/23023619/



本企画の5寺社のほかに、おすすめの神社仏閣があれば教えてください。

滝町にある「瀧山(たきさん)東照宮」です。日光東照宮、久能山東照宮とともに日本三大東照宮に数えられる東照宮のひとつですので、ぜひ足を運んでみてください。


■瀧山東照宮
住所:岡崎市滝町字山籠117
HP:なし(岡崎おでかけナビ https://okazaki-kanko.jp/point/485



徳川家康公への思いを教えてください。

戦乱の世に平和をもたらすという、神として祀られるほどの偉業を成し遂げられた方。混沌とした世の中でみんなが迷子になっている今こそ、まさに家康公のような存在が望まれていると感じます。家康公に再来していただき、この世を正していただきたいですね。