寺社のご紹介
2023/02/10 00:37

岡崎天満宮
伊奈 徹 宮司
徳川家康公ゆかりの歴史について教えてください。
記録が残っていないため、岡崎天満宮と徳川家康公に直接の関わりがあったかどうかはわかっていません。ただ、当宮の宮司は、家康公の御正室・築山御前の首塚がある「八柱(やはしら)神社」と、御長男の信康公の首塚がある「若宮八幡宮」の宮司も兼務しているため、その二社をお参りいただければ、当宮にて御朱印を授与させていただきます。
■八柱神社
住所:岡崎市欠町石ヶ崎52-1
■若宮八幡宮
住所:岡崎市朝日町森畔12
岡崎天満宮の知る人ぞ知る逸話はありますか。
ご本殿のすぐそばに生えている松は「奇跡の松」と呼ばれ、ご覧になるためにわざわざ市外や県外からお越しになる方もいらっしゃいます。
その「奇跡」とは、先々代宮司・伊奈佐太男が体験したもの。終戦直後、神社も社務所も焼け、途方に暮れていた佐太男は2月のある晩、ただただ焼け跡の御本殿を拝んでいました。
そのとき、ふと天神様がおっしゃったという「松は我が姿なり、我の至り留まる所必ず松を植ゑむ」という一節を思い出し、「どうか焼け跡に松を生やしてください。そうすれば、私一人でお宮の復興をいたします」と申し上げたといいます。
翌朝、佐太男はそこに広がっていた光景に目を疑いました。御本殿の焼け跡になんと、長さ1cmほどの松の若芽が密生していたのです。雷に打たれたような感動を覚えた佐太男はその後、復興へと邁進。その「奇跡の松」こそが、今なお御本殿のそばにある松なのです。

岡崎天満宮 御復興と奇跡
おすすめのお土産があれば教えてください。
いつも月次祭(つきなみさい)でおまんじゅうをお願いしている「小野玉川堂(おのたまがわどう)」さんの羽二重餅は、やわらかくて非常においしいです。毎月11日(わんわん)と22日(にゃんにゃん)にだけ販売される、犬や猫の肉球を模した「肉球羽二重餅」もかわいくておすすめです。
■小野玉川堂
住所:岡崎市伝馬通4-3
営業:9:00~18:30
定休:火曜日
おすすめのグルメはありますか。
岡崎天満宮から近いところで言えば「鮨の松由(すしのまつよし)」さんです。家族ぐるみでよく利用しています。先代もよく通っていました。「ミシュランガイド愛知2019」で「ビブグルマン」にも選ばれたお店で、いつもにぎわっています。それから、もう一軒挙げるとすれば、うなぎの「乙川屋」さんもおすすめです。
■鮨の松由
住所:岡崎市梅園町2-3-2(駐車場あり)
営業:11:30~14:00(ラストオーダー13:30)
17:00~22:00(ラストオーダー21:00)
定休:月曜日
■乙川屋
住所:岡崎市伝馬通3-39
営業:11:00~14:00(ラストオーダー13:30)
17:00~19:00(ラストオーダー18:30)
定休:火曜日、不定期月曜日
HP:なし(食べログ https://tabelog.com/aichi/A2305/A230502/23005460/ )
本企画の5寺社のほかに、おすすめの神社仏閣があれば教えてください。
重ねておすすめしたいのは、やはり築山御前の首塚がある「八柱神社」と、信康公の首塚がある「若宮八幡宮」です。ほかにも、家康公が弓の稽古で訪れたといわれる通称「徳王(とくおう)神社」や岡崎信用金庫さんの本店西側にある「恵美須(えびす)神社」へもぜひ足を延ばしてみてください。
■徳王稲荷社金刀比羅社(通称:徳王神社)
住所:岡崎市西中町2丁目1
HP:なし(岡崎おでかけナビ https://okazaki-kanko.jp/point/497 )
■恵美須神社
住所:岡崎市島町10
HP:なし(日本の神社・寺院検索サイト・八百万の神 https://yaokami.jp/1230742/ )
徳川家康公とはどのような存在ですか。
ずっと負け戦で、負けて負けて負けて、最後に天下を獲られた。きっと我慢強い方だったのだろうと思います。大河ドラマ「どうする家康」ではどのような家康公が描かれていくのか注目しています。


